神社の呼び方って色々ありますね

宗教法人熊本城稲荷神社

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神社の呼び方って色々ありますね

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2017/07/16 神社の呼び方って色々ありますね

皆様こんにちは、本日は7月16日(日)でございます。

明日は海の日、三連休の中日とあり、遠方にお出かけの方も多いと存じます。

まだ7月ではありますが猛暑続きで、熊本市では最高気温34度程の日が数日続いております。

お参りの方に於かれましては日差しや水分補給など気を付けてご参拝くださいませ。

 

さて、話題は全く変わりますが、神社を表す表現としては、お宮(おみや)、お社(おやしろ)、神社(じんじゃ)、祠(ほこら)等色々な呼び方がありますがその言葉の由来について簡単ではございますがお話ししたいと思います。

 

現代でこそ神社というのは決まった土地を持ち、そこに神様をお祀りする為の建物を設け、日常的に祭祀を行っていますが、

古代においては必ずしもその限りではありませんでした。

神様というのは四季折々の祭りの際に遠くからやってくると考えられていた様で、その時節に応じて神聖な場所と呼ばれる山や川に臨時の祭場を設けていたようです。その場所を磐座(イワクラ)や神奈備(カンナビ)等と呼んでいました。

 

それから時代が下り常設の建物でお祭りを行う様になりますがその起源のよって建物を表す言葉が変わってきます。

 

祠(ホコラ)とは叢倉(ホソクラ)、宝倉(ホクラ)等の言葉が由来と言われておりかつては神様へ捧げる宝物を納めておく倉庫がその始まりとされます。現代においては小さな神社を指すようになり宝の倉というよりも細(小さい)倉という意味の方が強くなっております。

 

 

社(ヤシロ)とは屋代とも書き建物を建てる場所、又は臨時の小屋等と言った意味合いがある様です。

臨時の祭壇を雨風から守るために作った小屋がお祭りの後もそのまま残り、それが常設の社殿となり神様は常に側にいるという信仰へと繋がったという風に考えられております。

 

 

それに対し宮(ミヤ)という言葉の語源は御屋(ミヤ)から来ていると言われており尊い存在である神様が住んでいる建物に敬称の「御」の字をつけたのが始まりです。この様に建物を読んでいた時代にはもう神様が日常的に神社にいるという事が伺えますね。

 

現代では上記の言葉に意味の違いはあまりありませんが

同じものを指す言葉でもその言葉が生まれた時代や背景を考えるととても深く難しくなりますね。

 

記:神職

 

熊本城稲荷神社
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